学会調査 感染症など、豊胸手術の後遺症相次ぐ
バストアップを目的とするジェル状充填剤の健康被害が近年増加していることがわかりました。
従来比較的安全とされてきた新しい豊胸手術も決して安心できないものであるということが臨床現場でその危険性を指摘されてきていることが判明し、専門医も警鐘を鳴らしています。
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ジェル状充填剤をバストに注入する豊胸手術を受けた女性に、感染症や痛みなどの健康被害が相次いでいることが2018年11月26日わかった。
新聞等の取材に複数の女性患者や形成外科医が証言。
日本形成外科学会、日本美容外科学会(JSAPS)会員の調査でも、回答した132人の半数超が被害を訴える患者を診察したと答えた。
JSAPSは一年以内に使用自粛の指針を策定する。
バストのこぶ、感染症、皮膚変化など多様な被害見つかる
共同通信も加わる国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)の世界医療被害取材で判明した。
JSAPSの調査によると健康被害の種類は、こぶが44%で最も多く、感染症(22%)、皮膚変化(8%)、炎症(8%)、その他(変形など:20%)など。
注入されていたのは計83症例で、チェコ製充填剤「アクアフィリング」が24%で最多。
ヒアルロン酸系17%、シリコーン系17%、ウクライナ製とされる「アクアリフト」7%が続いた。
アクアフィリングやアクアリフトなど人体に吸収されない「非吸収性充填剤」についてJSAPSは「長期的な安全性は確認できていない」として使用自粛を求める。
JSAPSの大慈弥裕之理事長(福岡大学副学長)は「回答者の半分以上が合併症を経験しており驚いた」と話し「自由診療の美容医療では未承認の材料が世界から入り、安全性が担保されていないものでも使われている」と指摘した。
皮膚を切り開いてバッグを埋め込む豊胸手術に比べ、充填剤を注入する施術は負担が軽い。
両学会会員への調査は6〜7月、JSAPSが3,874人に実施。
132人が答え、72人が「合併症を発症した患者を診たことがある」と回答。
大慈弥氏によると、回答者が少ないのは会員医師でも美容医療を手がける医師が多くないため。
ICIJは医療被害を世界的に調査。日本から共同通信、主要新聞、主要テレビ局が参加している。
人工物注入 高まる警鐘 専門家が規制や登録求める
バストへのバッグ埋め込みや脂肪注入に比べ、手軽で低価格なことで広がるジェル状充填剤の豊胸手術だが、日本美容外科学会は、中でも人体に吸収されない合成物を注入することに注意を促す。
製品の質が良かったとしても、人工物を注入すること自体が問題を起こしやすいと指摘する専門家が多い。
「人体に吸収されないため、人工物注入による乳房増大の効果は持続するが、異物反応による炎症が起きる」と自治医科大の吉村浩太郎教授(形成外科)は指摘。
乳管などから細菌が入り感染症が発生した場合、人工物には血流がなく抗生物質も効きにくいという。
吉村教授は「安全性のポイントは、問題発生時に簡単に除去できるかどうか。個体のバッグに比べ、ジェルは(乳房などの中で)散らばりやすく全量摘出が容易ではない」と話す。
戦後はパラフィやシリコーンを胸に直接注入する施術が行われ、組織の壊死などで問題化。
そのたびに新たな素材が登場した。
JSAPSの大慈弥裕之理事長は「豊胸の歴史は異物注入の歴史」とさえ言う。
米国では食品医薬品局(FDA)が胸への充填剤使用を禁止。
日本では自由診療の場合、未承認でも医師が個人輸入し合法的に使える。
厚生労働省は輸入量さえ把握していない。
海外発の新商品が次々流入しているとみられ、学会には「日本が実験場にされている」(大慈弥理事長)との危機感がある。
自粛に動くのも、そのためだ。
一方、モニター38例で自ら安全確認をした後に充填剤「アクアフィリング」を使っているという南雲吉則医師は「どんな豊胸術でも合併症は起こりうる。健康被害の情報を集めながら充填剤を使用する医師の登録制度を作れば、悪質な医師は排除される」と提言する。
出典:2018年11月27日:産経新聞より
安全な豊胸術を選択しましょう
以上の記事の通り、ジェル豊胸術によるバストへの安全性は確保されていないのが現実のようですね。
これまで比較的安全とされてきたヒアルロン酸注入法ですら健康被害が数多く報告されています。
健康被害の報告のないバストアップ方法を選択し、安全安心なバストアップを目指すのがベストと考えられます。
やはり安心な方法が、バストアップクリームやジェルの使用ですが、当サイトでは中でもプエラリア使用製品(ホルモン異常などの報告が多い)以外の成分を主成分とする製品のご利用をおすすめしています。
美容のためのバストアップですから、まずはご自分の体の安全性を一番に考えてご自分の体に合ったバストアップ方法を選択しましょう。